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2023 MAYファミリーケアギバーの会ブログ

更新日:3月22日


2023年5月

「ファミリーケアギバーの会ブログページ」

情報交換と家族の支援にお役立てください。




夕方になると暴言?!

Aさんのご主人は、ケアホームに住んでいますが、最近「殴るぞ」などの暴言をスタッフや家族に言うようになりました。特に夕方になると頻繁に起こります。今までは、非常に穏やかに過ごしていましたのに、なぜ?という話になりました。Routine以外のことが起きた時、たとえば、ドクターアポとか、外出とかが入ると、イライラするようなことがある。あるいは、自分のComfort Zoneから外れると、不安などもあり、イラつく。身体の調子がある時や痛みがある時などはそれを感じ、表現できないため、暴言やイラつき等が出ることもある。など参加者の方達の介護の経験からお話しがでました。そのほかに、認知症の症状として「Sundowning」というのがあります。認知症が進むと夕方くらいになると急に機嫌が悪くなったり、暴力をふるったり、落ち着かないあるいはさらに思考が混乱する等の症状がでることがあります。それをSundowningといいます。気を紛らせたり、なだめる等のケアの仕方である程度その症状を抑えることもできますが、投薬が必要になることもあります。実際、Aさんのご主人もお薬をもらっています。投薬はタイミングが重要で、Aさんのご主人のように、イライラする前にお薬を飲んでもらうのがいいようです。少々時間が経って、いつもイライラするころにお薬が効いてくるようです。イライラしてからではお薬は飲んでくれませんからね。


「ちょっとしたお手伝い」があったら、いいですよねーの話し

認知症あるないにかかわらず、高齢者の独居の方達に「ちょっとしたお手伝い」あったらいいよねーという話しになりました。Bさんによると、「雪かき」のお手伝いがトロントではあるそうです。トロント市がやっているそうで、無料だそうです。こちらバンクーバー近郊でもたまに降る雪に備えて、「雪かき」サービスあるといいですよね。「電球」かえてくれるとか。日本ではデイ・ケア送迎のバス運転手さんが電球かえたり、ちょっとしたお手伝いをしてくれる地域もあるそうです。こちらはそういうサービスがないので不便です。隣組の久美さんがどこかでそんなサービス提供してないか調べてくださるそうです!乞うご期待!


「足のお手入れ」大切に!

認知症になるとお風呂、歯磨き、爪切りなどPersonal Careをしなくなるという症状がでます。参加者みなさんの共通の悩みの一つは介護している家族はPersonal Careを嫌がる、あるいは手伝ってもらうのを嫌がるということです。私達が何気なくやっているPersonal Careは実は高度な認知能力を必要とします。脳がPersonal careに必要性を感じ、お風呂にお湯をいれ、石鹸やシャンプーを用意し、服を抜き、タオルを用意する等には高度な認知能力が必要になります。認知症になるとその能力を失るため、Personal Careを怠りがちになるのです。歯磨きや爪切りも同じです。手の爪は介護者も気づきやるいですが、足の爪は目につかないので忘れがちになります。でも、参加者のみなさん口をそろえて、足の爪を切るのがたいへんと言います。でも、巻き爪とかよくあることです。巻き爪になると足が痛くなって歩かなくなってしまうこともあります。歩かなくなるのは良くないことなので、それは避けないといけないですね。なかなか本人が痛みを伝えられないこともあります。Bさんのお母さんは定期的にFootcare nurseに足の爪を切ってもらっているそうです。Footcare Nurseは足の手入れのスペシャリストですから、爪だけでなく、うおの目などにも対応してくれます。糖尿病のある方は特に足の爪の手入れはFootcare Nurseにやってもらうと安心ですね!


ボランティア、ありがとう!家族や施設との連携がお役立ちのキーですねという話し

Bさんのお母さんは日頃施設のボランティアさんのお世話になっています。そのボランティアさん達は日本語も話すし、お母さんに馴染みのアクティビティーもやってくれるし、お母さんの大切なルーティンの一つになっています。ボランティアさんも一生懸命でお母さんの生活を支える重要な役割を果たしています。でも、Bさんも感謝しつつも少々頭痛の種(?!)になっています。なぜかというと、大切な2週間に一回のお風呂の時間にもボランティアさんがお母さんをアクティビティーに連れて行ってしまって、お風呂の時間を逃したり、他のケアのタイミングを逃したりということがよくあるそうです。派遣しているボランティア団体との連携を取ろうとBさんも努力していますが、なかなか上手くいかないようです。施設が提供するケアもボランティアさん達がやってくれているアクティビティー等のケア、そして家族がするケアどれもお母さんにとっては生活を支える大切なケアです。こういう時はみんなの連携が重要になりますね、とサポートグループ参加者同感でした。それぞれのケアを最大限有益にするには「連携」はキーですね。ボランティア団体や施設に連携を求めるBさんも奮闘中。施設に入ったあとも、家族ケアギバーの苦労は絶えないのでしょうか。

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